Home » 施設 » 認知症ケア ―  レクリエーションへの参加(運動系レク編)

施設でもデイサービスなどでも、

「レクリエーションの時間に何をしようか….。」

と介護職員は頭を悩ませます。

 

認知症の方にも理解し楽しんで参加していただけるレクリエーションを提供できるなら、認知症の方の脳の活性化にもつながりますし、「家に早く帰りたい」と言われることの軽減にもつながったりします。

(安心して何かに集中できたり、やることがあって自分も誰かの役に立っている思えるときには、認知症の方の「早く帰りたい」願望は出にくくなります)

 

でも、そういうレクリエーションの提供は簡単ではないですよね…

 

認知症が全く無い方と、認知症の方が一緒に楽しめるレクリエーションとなると、さらにどうしたらいいか分からないという介護職員さんも多いようです。

 

そんな時はちょっとだけ視点を変えてみられるといいかと思います。

 

世の中に大人も子供も楽しめるゲームって、結構ありますよね。

子育てされている方だとご経験があるかと思いますが、ボードゲームやカードゲーム、お祭りとか遊園地にあるアーケードゲームみたいなものでも、幅広い年齢で楽しめるようなゲームは沢山あります。

そういうものから私はヒントを得るようにしています。

 

輪投げとか的当てとか、ルールはとても単純でも、大人になってもワクワクするようなゲーム。

もちろん、豪華賞品がもらえるとやる気が出ますが、そうじゃなくても(点数が表示されるだけのゲームセンターとかのゲームだとしても)お金を出してもやりたくなるものってありますよね。

 

簡単すぎないけど、複雑すぎない。当たりそうで、当たらない。とか。

そういうものは、いくつであっても、また、いくつになっても楽しめるものかと思います。

 

更に言うなら、利用者様のためのレクリエーションですが、私自身も参加して楽しいと思えるものを提供するということを意識しています。

 

できるならチーム制にして、勝ったとか負けたとかはっきりしていると、認知症の方でも楽しかったと言っていただけることが多いように感じます。

何をしたかはすぐ忘れてしまっても、その瞬間のうれしい、たのしい、そういう「気持ち」は後になっても残っていることが多いようです。

 

ただ、私の経験から言うと、こういうゲームは認知症の有る無しに関わらず参加できることが多いのですが、なぜか(たまたま運動神経が良い方が多かったのかもしれませんが)認知症のかたが優勝されることが多く、認知症のないかたが、すねてしまわれることもありました。

なので、いつも運動系レクリエーションにするのではなく、頭脳系レクリエーションも積極的に取り入れてみることもできると思います。

認知症の利用者様も参加できる頭脳系レクの話は、また別の機会にお話ししたいと思います。

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この記事を書いた人

鈴木 奈津子先生

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