認知症ケア - レクリエーションへの参加(頭脳系レクリエーション編)
認知症の利用者様に楽しんでいただけるレクリエーションのお話です。
認知症の方同士でも、認知症のない方とある方が一緒に参加される場合でも、理解度が違うことがほとんどですから、配慮は必要です。
子育て経験があったり、きょうだいがいらっしゃる方なら想像できると思いますが、子どもたちは年齢や理解度が違っていても上手に遊んでいますよね。
12歳のお兄ちゃんと一緒に遊びたい6歳の妹がいたら、ハンデをつけてみたり、親が一緒のチームになったりしてみんなで楽しめるような工夫をされるのではないでしょうか。
12歳のお兄ちゃんと、全く同じように6歳の妹が理解できなければ遊べないということはないですよね。
トランプゲームなら、カードを持っていてもらうとか、抜いてきてもらうとか、理解に応じて参加してもらって一緒に楽しんだりできます。
妹が、全然わからないからつまらないって、言わないような楽しみ方があるはずです。
お兄ちゃんが、妹ばっかりずるいって、言わないような楽しみ方もあるはずです。
子どもたちの方がそういうものを見つけるのが上手かもしれません。
私も弟や妹とよく一緒にカードゲームしたのを覚えています。
案外年齢差があっても成り立ちますよね。
私のデイサービスのレクリエーションでは、カードゲームをよくしました。
トランプのババ抜きとか神経衰弱(一回に4枚とか6枚とかまとめてめくるルールにすると、結構あてずっぽうでも当たります!)とか、百人一首で坊主めくりとか。
二人一組でチーム制にすれば、認知症の方のフォローだけでなく、入浴などで利用者様が途中で抜けられたり入られたりする時もゲームが成り立ちます。
ですから少ない職員でレクの司会をするときにはカードゲームは欠かせませんでした。
認知症の利用者様がルールをすべてを理解できないとしても、「良いのをひいてくれてありがとう」とか「ババが来たー!!」とか言われると、周りの楽しい雰囲気でニコニコ、落ち着いて過ごしていただけることが多い気がします。
あまり複雑すぎないよく知られているゲーム、まずは自分が子どものころに遊んだなーと思うゲームから始めてみてはいかがでしょう。
全員が同じように理解できることにとらわれず、それぞれができることを楽しめる雰囲気を作ってください。
ただ、良く知られているゲームはローカルルールなどもありますので、ルールをよく相談してきちんと決めて始めることは大切だと思います。
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